『美郷町』ただの杉並木だと思っていた…知れば見方が変わる美郷町の歴史遺産
美郷町の旧千畑町土崎地区を車で走っていると、ひときわ目を引く長い一本道があります。その道沿いに並ぶのが、見事な松・杉並木。
以前から「素敵な並木道だな」と思いながら通っていたのですが、今回ようやく、その誕生の歴史を知ることができました。

この並木道は、明治35年前後に植樹された歴史ある並木道。植樹を進めたのは、明治時代に衆議院議員や貴族院議員を務めた政治家であり、漢詩家でもあった坂本理一郎(雅号・東嶽)です。
坂本理一郎は原野開発に着目し、理想の村づくりを目指した「田園都市構想」を掲げていました。その構想の一環として植えられたのが、この松・杉並木なのだそうです。
現地には駐車場や案内看板も整備されており、歴史を学びながら散策を楽しむことができます。


並木は旧千屋小学校(現在の千畑小学校)付近から続き、全長は約1200m。杉と赤松を合わせて約400本が植えられているとのこと。
さらに同時期には、現在も地域の名所となっている桜並木や一丈木公園の桜も植樹されたと伝えられており、まさに地域づくりの象徴ともいえる存在です。


この日はかなり気温が高かったのですが、並木がつくる木陰は別世界。風も心地よく吹き抜け、思わずゆっくり歩きたくなる空間が広がっていました。
何気なく通り過ぎてしまいそうな場所ですが、その背景を知ると見え方が大きく変わる松・杉並木。
明治の先人たちが描いた理想の村づくり。その想いが120年以上の時を超えて今も残されていることに、少し感動してしまいました。


駐車場の近くには、どこかモダンな雰囲気を感じる古い建物もあります。旧制小学校の校舎のようですが、残念ながら内部には入れませんでした。それでも外観から当時の面影を感じることができます。

美郷町へお越しの際は、ぜひ立ち寄ってみてください。きっと歴史と自然が織りなす心地よい時間を楽しめると思います。


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